ゼネラルモーターズはシボレーボルトモデルの生産を中止する

May 27, 2023

クリストファー・J・ブルックス著

更新日: 2023 年 4 月 26 日 / 2:38 PM / MoneyWatch

ミシガン州の自動車メーカー、ゼネラルモーターズは火曜日、今年末までにシボレー・ボルトモデルの生産を終了すると発表し、現在ボルトの生産を担当している地元工場は電気ピックアップトラックの製造用に転換されると付け加えた。

GMはボルトが同社の最も売れている電気自動車であると同社関係者が述べているにもかかわらず、ボルトの生産を停止している。 GMは、2002年に生産中止となったEV1を発表してから10年後、2016年に全電気自動車をデビューさせた。GMがEV市場でトップリーダーである理由の1つはボルトであるとGMのメアリー・バーラ最高経営責任者（CEO）は火曜日に語った。

バーラ氏は決算会見で「ボルトEVとボルトEUVの記録的な販売とキャデラックLYRIQの納入増加により、当四半期は米国で2万台以上のEVを納入した」と述べた。 「これにより当社は市場で第 2 位に浮上し、当社の EV 市場シェアは 800 ベーシス ポイント増加しました。」

GMの従業員は、デトロイト郊外のオリオンタウンシップにある430万平方フィートの施設でボルトを製造している。 GMは2022年にオリオン工場を改修し、ピックアップトラック「GMCシエラ」とシボレー「シルバラード」の電動バージョンの生産に利用する計画だと発表した。 バーラ氏は火曜日、改修プロジェクトはほぼ完了したと述べた。

「我々はこれまでのところまで進んでおり、シボレー・ボルトのEVとEUVの生産を終了する計画を立てる時が来た。それはまさに年末に行われるだろう」とバーラ氏は語った。 「2024 年にオリオンの EV 組立が再開され、フル生産に達すると、雇用はほぼ 3 倍になり、全社で年間 60 万台の電気トラックを製造できるようになるでしょう。」

自動車調査会社エドマンズの洞察部門ディレクター、アイヴァン・ドゥルーリー氏はCBSマネーウォッチに対し、ボルトの生産中止にあたり、自動車メーカーはハッチバックスタイルの車から離れ、顧客が最も好むモデルであるSUVやピックアップトラックを選択していると語った。

ドゥルーリー氏はCBS MoneyWatchに対し、「GMはおそらくボルトモデルを次世代EV技術への足がかりに過ぎないと考えていただろう」と語った。 「航続距離と価格は魅力的ですが、デザイン、サイズ、充電速度の遅さは消費者にまったく受け入れられず、火災の危険性による一連のリコールも影響した可能性があります。」

エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジェフ・ウィンドー氏によると、GMは内燃エンジンから電気自動車への移行をうまく管理しているが、転換を成功させるために調整するのは依然として難しいという。 EVの販売が増加し始め、ガソリン車の販売が縮小する中、GMはどちらのタイプの車両でも工場を十分に活用できていない状況に陥る可能性があり、そうなれば利益が損なわれるだろうと同氏は述べた。

買い物客がEVの機能に興味を持ち、テスラやフォードなどの自動車メーカーが市場での優位性を主張しようと競い合うなか、自動車業界ではEVへの注目が高まっている。 デロイトが今年初めに発表した調査では、自動車購入者の10人中7人近くがEVの購入を希望しているが、価格を懸念していることが判明した。

ケリー・ブルーブックによると、先月の新車EVの平均販売価格は5万8940ドルで、2月の5万8385ドルから上昇した。 ジョー・バイデン大統領が昨年インフレ抑制法で制定した新たな税額控除により、一部のドライバーにとってはこの数字がさらに低くなる可能性がある。

米国財務省は、現在どの車両が 7,500 ドルの税額控除の対象となるかのリストを発表しました。 ボルトは、他の 4 台のシボレー車とともに、減税の対象となる車両の 1 つです。

同社は今年後半に約3万ドルからのシボレー・エクイノックスEVを発売する予定だ。 ホンダと共同で低価格EVの開発にも取り組んでいる。

GMと韓国のサムスンSDIは、米国の新しい電気自動車バッテリーセル工場に30億ドル以上を投資する計画であると両社が火曜日に発表した。 サムスンは、LG製シボレー・ボルト製バッテリーの一部から発火し、GMが約14万2000個のリコールを余儀なくされたことを受け、GMが4番目の合弁バッテリーセル工場のパートナーに選んだ。 GMのリコール費用は約19億ドルで、同自動車メーカーはLGが費用を弁済したと発表した。